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日時 2004年2月14日(土) 素晴らしいブナの原生林広がる巨木の谷の、樹齢400年といわれる森太郎と、傍に寄り添う森姫を探しに鍋倉山へ出かけた。
上信越道豊田飯山ICより戸狩スキー場から、冬季通行止めの関田峠へ向かう県道95号を除雪最終地点の温井へ。まるで春ような暖かな陽射しの中、他に車はなく、わくわく気分で登り始めるが、パフパフパウダーを期待していたのに、雪はモナカ状態。取り付き地点が標高650mと低いためなのか、それとも春一番の予報のためか。ほどなくして林道に出てしばらく行くと、田茂木池のほとりに広大な景色が広がっていた。
すっぽりと雪に覆われている池の上を横切り、ぐるりと迂回している林道の先へと、小屋を目印に進む。この小屋の2階の出入り口まで雪がないのを見ると、今年はよっぽど雪が少ないようだ。そこから適当な尾根に取りつき、登り始めて間もなく、前方に大きく枝を広げる巨木の影が見えた。「森太郎かもしれない!」と急いで近づくと、ひときわ大きな幹の、ブナの巨木だった。あまりに大きな幹なので、すっかり気に入ってしばらく周囲を歩き回りじっくり観察。後で、森太郎ではなかった事を知るが、マイ森太郎と命名する。
ブナの巨木を後にして登り始める頃から、シールの裏に雪団子がくっつくようになり、ベタ雪に足が重い。どこまでも続くなだらかなブナの稜線のを、春山気分で登り詰めると、標高1289mのなだらかな山頂に出た。霞んではいたのもの、360度の大展望が素晴らしい。風がいくぶん強いのは、春一番の余波のせいだろうか。時間も早いので山頂で撮影会をしていると、後から一組のテレマーカーが到着した。
山頂で充分に景観を堪能し下ることにするが、斜度といい、木々の間隔といい、素晴らしい斜面が続く。もったいないのゆっくりすべるが、山頂直下を過ぎるとすぐに湿雪となり、板がうまくコントロールできなくなる。
さて森太郎と森姫だが、途中クロカンで登ってきた人に、場所を教えてもらったのだが、ついぞ見つける事が出来なかった。どうやら谷を一つ間違えたらしい。次回の楽しみに持ち越すことにして降りてくると、先ほどの小屋の煙突から煙が出ており、招かれてコーヒーを御馳走になった。この小屋、実は鍋倉山を愛する人達が作った別荘で、森太郎やブナの森を守ってきた話など、興味深い話を色々聞くことが出来た。いつのまにか先ほどのテレマーカーや山スキーヤーも交え、練炭の掘りごたつを囲み、時間を忘れて山談義に花を咲かせた。(中村み)
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