ホームページへリンク Home山行記録(最近)2008年山行報告

厳冬期の北海道

2008年冬 北海道の山巡り

山スキーの記録

【期  日】

2008年2月3日〜20日

【メンバー】

yuki


 今は毎年恒例になっている、スキーによる厳冬期北海道の山巡り。今回は、ニセコ周辺から始まり、その後富良野周辺、知床、積丹半島、道南方面と回ってみた。期間の始めに体調を崩し、半ばは悪天候続きで、山行期間の割りに山行数が少なかった。中途半端な山行も多かったが、また次回への足掛かりも得たように思う。

2月3日(日) 蘭越幌内山

登りの途中で振り返れば昆布岳が

 蟠渓温泉での HYML(北海道の山ML)オフミの翌日、参加者の呼びかけに乗った山行。この山は、ニセコ連峰の麓、蘭越町の南方にある。昆布川から柳の沢川が分かれる辺りが入山口。

 パンケ幌内川沿いの林道から北側の尾根P333m西方の鞍部に上がり、以後は尾根伝いに山頂へ。朝方、林道を歩いているときは軽い雪だったが、標高を上げるにつれて重い雪のラッセルを強いられる。

 山頂からの展望は標高の割りに素晴らしくて、特にニセコ連峰が一望のもと。帰路は、ほぼ往路に沿って滑り降りる。全体に傾斜が緩く、滑りを楽しむなら残雪期向けか。

タイム 林道入口(8:05)−幌内山(12:00-12:50)−林道入口(14:25)

2月4日(月) 雷電山

雷電山山頂からニセコ連峰を望む

 ニセコ連峰は、ニセコアンヌプリから目国内岳まで登っているが、さらに西に連なる雷電山も、気になる存在だった。

 入山は南側の上里から。除雪は標高230mの民家まで。そこから林道に沿ってアプローチ。徐々に傾斜が増し、P644mまで登ると目国内岳が見えてくる。ここから幅広い尾根が暫く続く。P969.7mは東側を、P964mは西側を巻いて先の鞍部へ。正面に雷電山の南斜面が立ちはだかる。尾根を西へ巻き気味に登り、主稜線へ。あとは緩斜面を残すのみ。

 雷電山山頂は、快晴、展望は360度。北を望めば、日本海を挟んで積丹半島。東はニセコ連峰。南に昨日の幌内山も良く見えた。帰路は往路をそのまま。パウダーではないが、上部は浅め、下部は深めの滑りやすい雪質だった。

 山頂から南西に延びる尾根も良さそうだし、北面や日本海方面へも……。今後もルートを変えて訪れてみたい山だ。

タイム 上里(標高230m)(7:55)−雷電山(12:15-12:45)−上里(14:00)

2月6日(水) 芦別岳(中退)

 昨年の夏に、旧道から芦別岳に登り、その鋭い頂を持つ山容が印象的だった。そして、今度は雪のあるときに来てみたいと思い、今回計画した。しかし、前日不覚にも下痢になり、当日も体調悪く、天気は良いのに登頂は断念せざるをえなかった。

 とりあえず偵察だけでもと、新道を標高730m付近まで登る。尾根は細くて樹木も多い。スキーは使えるが、滑降には不向きか。標高470m辺りから冬尾根を見に行こうとしたが、間の谷の側壁が予想外に急で引き返す。またいつか……。

タイム 略

麓から見る芦別岳(左側の奥)

2月7日(木) 富良野岳(中腹まで)

三峰山沢から主稜線を見上げる

 富良野岳周辺では、ジャイアント尾根へ過去2回行っている。ベベルイ川の滑降が目的だが、2回目のときは快晴無風の天候に誘われ、富良野岳へ向ってみた。しかし、途中で凍った岩場に出会い、登頂は叶わなかった。以後、富良野岳北側からスキーを使用しての登頂ルートを検討していたが、偵察として三峰山沢へ入ってみた。

 アプローチはジャイアント尾根と同じ所から。堰堤上流を渡り、三峰山沢左岸を進む。堰堤を幾つか過ぎると1170m二俣となる。中間尾根へ取り付き南へ向い、富良野岳東側の鞍部を目指す。標高1550m辺りで雪が氷結気味となり、体調も万全ではないので、往路を引き返す。二俣までは、素晴らしい深雪パウダーが楽しめた。

 今度は稜線鞍部へでて、富良野岳山頂まで行って見たい。あるいは、原始ヶ原へ滑り込むのもいいかな。

タイム バーデンかみふらの(10:00)−標高1550m(13:00-13:15)−バーデンかみふらの(14:00)

2月9日(土) 知西別岳(中退)

ウトロの町並みと流氷(P575mから)

 以前、知西別川を遡行して羅臼湖へ入ったとき、西に聳える知西別岳を見て以来、登りたいと考えていた。残雪期に知床峠から行くのが普通のようだが、スキーを使うなら山頂から北へ延びる尾根が面白そうだ。ウトロスキー場からP229.2m、P575mを経由する記録を見つけたが、スキーをワカンに替えて登っていた。その訳は?

 実際行ってみると、樹林の密度が濃く、スキーで行くのはかなり困難で、P575mまでで4時間以上を要してしまった。ここから先は、笹原かハイマツ帯らしく、スキー向きのなだらかで広大な雪原が山頂まで続いているのだが……。帰りも時間がかかることを考慮すると、残念だが引き返すしかなかった。後で思ったが、770m峰も気を引く姿をしており、この峰まででも行っておけば良かったかな。

 とりあえず現地の様子は分かったが、さて今度はどうやって行こうか……。

タイム ウトロスキー場(6:20)−P575m(10:45)−ウトロスキー場(14:00)

2月10日(日) 海別岳

真っ白な海別岳

 海別岳は、3年前の同時期に一度登っている。その時は、中腹以上で雲が湧き、山頂でほとんど景色が見えずに下山した。やはり、山頂からの展望を見てみたいと再訪した。

 アプローチは峰浜から。東十線は、シマトツカリ川沿いの林道が分岐する先まで除雪されていて、そこからスキーで入山。シマトツカリ川沿いから、分岐を南へ向い、さらに標高300m付近を巻く林道へ入る。標高310mで林道を離れ、森の中へ。P518m、P541mの北側を巻くように登る。以後、尾根の南寄りを進み、斜面を登るのみ。振り返れば流氷に埋まったオホーツク海が。ニセピークを越え、山頂までスキーで登った。今回は晴れ。所々に雲は出ているが、ほぼ360度の展望が得られた。

 帰りは、山頂から滑り出し、ニセピークの西側を巻いてからは往路のとおり。ニセピークの下までは凸凹のガリガリ斜面だが、その後は滑りやすい雪質となる。標高差1300m以上、爽快な滑降が楽しめた。

タイム 東十線(6:45)−海別岳(12:45-14:00)−東十線(15:30)

2月11日(月) 羅臼岳(中腹まで)

羅臼岳(中)と三ツ峰(右)

 積雪期の羅臼岳は、南西ルンゼにルートを求めるのが一般的のようだ。しかし傾斜は急でスキーでは登れないし、知床峠が開通しないと、アプローチも長くなる。この時期、なるべくスキーで山頂近くまで登れるルートを求めて、今回偵察してみた。

 羅臼熊の湯から入山。ほぼ夏道に沿って登るが、一息峠までのルートは、一部スキー向きでなく、ちょっと考えどころ。第一の壁P769mまで登ると、羅臼岳をはじめ、周囲が一望できる。ここで、じっくりとルートを観察し、往路を戻る。岩清水辺りまでは、スキーで行けるかな?

タイム 熊の湯(9:05)−P769m(12:05-13:40)−熊の湯(15:00)

2月18日(月) 積丹岳

 積丹岳は、数年前吹雪模様の日に半島沿岸を回ったときの陰鬱な印象が残り、なんとなく後回しになっていた。しかし、いつまでも登らずに置くわけには行かないな。そろそろ行かねば……。

 ルートは東尾根をほとんど夏道どおり。最初の林道部は、屈曲を適当にショートカット。林道終点で休憩所を見たが、帰りに寄ってみよう。P685m付近は、ほとんど平坦。その先は沢型の東側を登ったが、深くなる前に西側へ渡ると近道か。1130mポコを南側から巻くと、山頂まであと僅か。下部は晴れていたが、山頂部だけ雲の中で視界がなかった。また今度、北尾根から登ってみようか。

 帰路、標高1050mからP685mまで浅いパウダー。普段、単独ではスピードを控えているのだが、緩傾斜の大雪原は大回りカービングターンが心地よい。やはり登ってみて良かったな。山のイメージを一新した内容だった。P418mの休憩所は、冬季も使えるようだ。

タイム 浄水場手前(9:25)−積丹岳(14:10-14:35)−浄水場手前(16:05)

積丹岳の中腹に広がる大雪原

2月19日(火) 横山(八雲町)

山頂直下の綺麗な雪面

 今まで冬に道南方面へは行ったことが無く、今回一つ位はと地図からこの山を拾った。さて、どんなものか。

 登りルートは、ガロウ沢の林道から。標高250mで地図にない林道へ入り、西から西南西方向へ広い谷を進む。適当な所でP805mから北東へ延びる尾根へ取り付いた。ここまでのルートは、ガロウ沢の源頭を詰めた方が良かったかもしれない。標高600mで、急に盛上がった尾根を右へ迂回して北斜面へ回り込むと、スキーでも登り易かった。後は緩傾斜面を山頂へ。展望は良く、周囲の山が良く見える。駒ヶ岳、雄鉾岳はすぐ分かったが、他の山はまだ土地勘が無く??

 砂蘭部岳も行ってみたいが、今回は東面の滑降を優先。まず山頂直下を楽しみ、P805mを経由してP853m北の鞍部へ。ここから尾根上を北東から東へと、ちょっと急な斜面を豪快に滑り降りる。尾根が細くなってきたら、浅い谷を越えて、南側の広い台地へ。下部には林道があり、その林道を下っていくと桜野温泉分岐へでた。

 今後も機会があれば、もっと道南の山々も滑ってみたい。

タイム 桜野温泉分岐(8:00)−横山(11:25-12:15)−桜野温泉分岐(13:20)

2月20日(水) 漁岳

オコタンペ湖から望む恵庭岳

 漁岳は一昨年に漁岳林道から登っている。その時もオコタンペ湖への滑降を考えていたが、ルートの状態が読みきれず、慎重を期して往路を戻った。そこで、今回はオコタンペ湖から往復してみることにした。

 ルートは、やはりオコタンペ湖北岸からP742m経由が無難だろうか。しかし、実際現地へ行ってみると、P742m付近は意外と地形が複雑で、ルート取りが悩ましい。標高850m辺りで平らな広場にでて、ようやく迷路を抜ける。左手の小尾根に取り付き、さらに高度を上げ、上部で左へトラバースして、漁岳林道コースと合流。P1175mを南側から巻き、山頂直下はアイスバーンを避けて北寄りに登り詰め、頂上へ上がる。ちょっと風が強く、前回より雲が多くて、やや視界不良なのが残念。

 山頂東側の一段下がった窪地で一休みして、さて滑降。前回ガリガリだった山頂直下、今回雪質はそれほど悪くはない。往路どおり漁岳林道から分かれて、オコタンペ方面へ。標高800mから700mまでの迷路地帯も、地形が分かればなかなか面白い所だ。正面に恵庭岳を見ながらオコタンペ湖を渡るとき、とても満足感に満ちていた。

タイム オコタンペ湖入口(7:20)−漁岳(12:00-12:35)−オコタンペ湖入口(15:05)