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厳冬期の北海道

知床/知床岳

相泊から往復

【期  日】

2007年2月5日

【メンバー】

yuki


主稜線を望む

 知床岳。知床半島の末端にある山として、その魅力は充分であろう。厳冬期となれば、さらに気象条件、アプローチは困難になる。昨年も登頂を試みているが、悪天のため未遂に終わっていた。今年こそはの思いで、再挑戦に臨んだ。日程を調整しつつ、良い気象条件のときを待つ。昨日は、羅臼の町中でも歩くのが困難なほどの吹雪であったが、今日は晴れて穏やかになるとの予報だ。

 少ない好天を生かすため、日帰りで登頂を目指す。まだ夜が明けないうちに相泊を出発する。懐電の明かりを頼りに、波打ち際を進む。昨年も来ているので、暗い中、カモイウンベ川左岸台地へ上がる所も問題なく通過。台地を行く途中で夜が明けた。

 標高170mカモイウンベ川二俣から、中間尾根を登っている辺りで、正面に主稜線が見えてくる。だんだん雲が多くなってきているのが気がかりだ。雪は昨年より少なく、表面が堅い。滑降にはあまり適さないが、ラッセルは楽で行程も捗る。474m標高点辺りで尾根をはずれ、真西へ向う。昨年は、そのまま主稜線の鞍部にでたが、今回は1062m標高点に突き上げる谷にルートをとる。この雪の状態では、雪崩の心配はないと判断。谷の上部はアイスバーン状で、クトーが役に立った。

知床岳から知床半島の先端方面

 標高1000mを越えると傾斜は緩み、台地状となる。今は雲が頭上を覆い、雲低すれすれ。風も強い。「また敗退」の思いを抱きながら、予報に望みをかけて山頂を目指す。雲に視界を奪われ、紛らわしいピークに騙されながらも、夏にコタキ川を遡って訪れたときの記憶を頼りに、なんとか頂上に立つ。

 雲の中で展望は無し……が、にわかに雲が切れ、頭上に青空が広がってきた。あっという間に雲が去り、360度の展望。感動のあまり寒さも忘れ、山頂に1時間も滞在してしまった。

 下りは山頂から滑り出す。ほとんど傾斜の無い台地の部分も、アイスバーン状でスピードが出る。谷に入ってからは、転倒したら即滑落だ。横滑りを交えた斜滑降で慎重に高度を落とす。標高700m辺りから傾斜、雪ともに緩み、滑降が楽しめる。カモイウンベ川左岸台地は、ストックで押しながら進む。海岸にでて一息。展望にも恵まれ、完登できた充実感を噛みしめながら、相泊へ戻る。厳冬期の知床岳登頂。やっと念願がかなった。

【行 程】

2/5

相泊(5:25)-山頂(10:50〜11:50)−相泊(15:00)

【1/2.5万地図】 知床岳